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CBSグループ、ベトナムでインフラ整備 まず上水道工事
2014/08/02
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建設機材リースのCBSグループ(兵庫県姫路市)はベトナムでのインフラ整備事業に参入する。まずはホーチミン市で上水道の敷設工事を手掛ける。同国では経済発展に伴い、都市部を中心に道路や上下水道などのインフラ整備が急速に進んでおり、事業拡大が見込めると判断した。港湾整備や地盤改良支援にも事業を広げ、収益基盤を強化する。

 ホーチミン市から推進工法による上水道の敷設工事を受注した。場所は市内の幹線道路「ハノイ道路」を横断する区間(全長71メートル)で、直径60センチメートルの水道管を埋設する。同グループが設立した「中小建設企業のベトナム進出プロジェクト」の参加企業で、水道管の推進工事などを手掛ける森岡組(奈良県五條市)が技術者2人を派遣。現地の建設会社を指導しながら、早ければ8月中にも完成する予定だ。

 推進工法は掘削機械で地中を掘り進め、目的地まで水道管などを通す。地上から掘り起こす開削工法と異なり、通行止めによる周辺道路の交通渋滞を引き起こさないため、市街地などでの工事に適している。

 同国ではホーチミン市などの大都市を中心に高層ビルや鉄道などの建設工事が相次いでいる。日本の大手ゼネコンや建設コンサルタント会社が多く進出しているが、小規模案件では技術力のある中小企業も受注の機会があるという。

 CBSグループの2014年5月期の売上高は7億円。ベトナム事業の拡大により17年5月期に10億円まで増やすことを目指す。

日本経済新聞2014年8月2日により

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